アユは丸ごと食べることができる魚の一つというのはよく知られているが、身近なスーパーに並ぶ養殖のアユでも同じように食べていいのだろうか。
鮎の内臓
なぜ鮎の内臓は食べられるのかというと、鮎の食性と内臓に理由がある。
鮎が川で生活をしているときは川底の石に付着している藻を主に食べることで、ニジマスなどのように虫や魚やら小動物が内臓に入っていない。
ケムシやらカエルなんかが入っているかもしれないから怖くてたべれない(; ・`д・´)
そして藻はきっと消化がいいのだろう、内臓は小さく、未消化物が長く留まらない。同じサイズのニジマスと比べても内臓の量は半分くらいではないかと思う。
※サンマの内臓が食べられる理由とは少し異なる。
天然と養殖のアユ
天然の鮎は小さい頃を除いて上記で述べたように藻類を主に食べている。一方で養殖鮎は、魚粉や穀物、海藻類などの配合餌を与えらている。いわゆるペレットだ。
原材料をみてみると、ビタミン、カルシウム等バランスよく含まれており、人が食べるバランス栄養食品のようだ(笑)言い換えれば人間用のペレットともいえるかもしれない。私もときどきカロリーなんたらというのをいただくことがあるが… 餌( ゚Д゚)⁉
アユの内臓だけ焼いて食べてみた
養殖の鮎2匹から取り出した。各臓器小さく、目立つようなものはない。
ほとんどの養殖魚同様、やはり内臓脂肪はびっしり付いている。
焼いてみると
ジャーン!
うあぁぁ
ぐでたまも浸かるくらい脂が溶け出した。
辛うじて肝臓と胃かなんかが残って確認できたが、ほとんど無くなったと言っていい
そして味見・・・
苦い! けっこう苦いぞ! そして臭みが残る!
天然の鮎であってもほろ苦さがあるものだが、ほろ苦いを超えている。すごく苦い
そして後味には臭みがあり脂でまとわりついて嫌な感じだ。
まとめ
養殖の鮎の内臓は苦味が強く、美味くはない。
美味くはないが、身と適当な割合で一緒になら食べられる。なんなら香りのない養殖鮎にはちょっとしたアクセントになるかもしれない。
また塩焼きにする際には内臓を取り出すほどではないと言っていい。
そしてこれは推測だが、この苦味は胆汁からきているのではないかと思われる。養殖の鮎はペレットに含まれる脂肪分のために、胆汁が多い又はより濃縮されているのではないだろうか。
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