管理釣り場のニジマス、ヤシオマスは刺身で食べられるのか?
こんにちは!まるたけです。
先日、「管釣りのニジマスを生で食べて大丈夫か」という話があったので、ちょっと考えられることをまとめてみた。
危険かな?( ゚Д゚)ゾクゾク
まず、淡水魚の生食をしてはいけないということは世界共通、多くの人が知っている。
ではなぜ海水魚は大丈夫で淡水魚の生食はだめなのか。
それは、淡水魚にいる寄生虫は人体への影響が重篤だからである。
「では養殖された淡水魚は?」
今回は管理釣り場のニジマスにフォーカスしてみた。
食べられると言われる理由
釣り堀のニジマスは養殖されたものだから
人工的な環境下で飼育されているので、寄生虫が入り込む場面はほとんどないと言える。飼育環境も専用の生け簀であり、与えられる餌は人工飼料だ。
寄生虫の生活環に当てはまらないから
寄生虫には生活環がある。例えば、動物のフンから出た卵が雨で流れて川で孵化、それがケミジンコに食べられ、つぎに小魚に食べられ、さらに大きな魚に食べられる。そして最後には動物に食べられ産卵するというループだ。
自然下では普通のことだが飼育環境下ではこれがない。
全国養殖鱒振興協会が言っているから
1981年~2008年の間に実態調査が何度か行われているようだ。サナダムシは検出されなかったと独自のデータを示し、生食の「安全性」が立証されたと宣言をしている。 全国養殖鱒振興協会のホームページ
安全とは言えない理由
川の水を使っているから
完全な湧き水のみという釣り場もあるが、河川に隣接していてそこから水を引き込んでいる場所もある。また管理釣り場は湧き水だが、ニジマスが育てられた養殖場は川の水を使っているという場合もある。どちらも寄生虫を持った生き物の侵入を完全には排除できない。
屋外に生け簀がある以上、小動物の侵入がある。
カエルやトカゲなどが水に落ちれば、食べられてしまう可能性がある事は釣り師ならば容易に想像できる。中間宿主になるそれらを食べた場合、ニジマスは寄生される可能性があると言える。
また管理釣り場によってはタニシやカワニナなどの巻貝、小魚などのベイト、カメ、サギ、野良猫、狸、などと寄生虫の生活環が整ってしまっている状態もある。
ニジマスの生食が一般的でない
世界的にみても淡水で育てられたニジマスを生で食べる国はほとんどないだろう。また国内であっても一般的ではない。つまり分母が少なく未知な部分が多いと言える。
また養殖場での寄生虫検査の例はあっても、管理釣り場での調査例は確認できない。
考えられる寄生虫は?
今では有名な寄生虫となったアニサキスだが、これは海、汽水域、または海からのぼってきた魚の話なので完全に排除していいと思われる。同様に、日本海裂頭条虫もいないだろう。
周辺環境から考えると、カエルやドジョウを待機宿主とする顎口虫、コイ科に多い肝吸虫あたりはあり得ない話ではないと思われる。いずれも重篤な症状に陥ることがある危険な寄生虫だ。
最強最悪の寄生虫 芽殖孤虫
致死率ほぼ100%と言われる芽殖孤虫。体内で無制限に分裂し、人を死に至らしめる。世界で18例、日本では6例確認されている。なんと恐ろしいことに日本が一番多いのだ。なんでも「生」で食べる気質がある日本だからなのかもしれない。
感染経路は不明。成虫も見つかっていない。カエルやヘビが危ないようだとは言われているようだが詳しいことは全く分かっていない。ただ、井戸水にいたケンミジンコから感染したと疑われる例はあるようだ。
いずれにしても極めて可能性の低いことではある。
が、、生で食べる以上、リスクにはこいつも入ってくるのかも?( ゚Д゚)コェー
まとめ
「養殖だからOK」というのもきちんと理由があり納得できる。しかし周辺の自然環境には寄生虫が普通に生息していて、絶対安全などとは安易に言えないことも知っておかなければならない。
福島原発のメルトダウン、新型コロナウイルスの世界的蔓延、これらも起こるまでは「あり得ない」、「想定されない」話だったのだから。
ちなみに、私が管理釣り場のニジマスを生で食べることは今後もないと思うが、湧き水で育てられた養殖場のニジマスであれば生で食べてもいいと思っている。
【食べるか食べないかはあなた次第です・・・・】
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