「ホヤは臭い!」
「ホヤまずい!」
と言う人のなんと多いことか。
だが実はこれも多くのものと一緒で、鮮度が大きく関係している。
今回は安さに負けてまた同じ失敗をしてしまったので、その理由を書いていく。
活きていてパンパンでもだめなのか?
これは近所のスーパーで1個80円で購入したものだ。
どうだろうか、
あなたもツンツン触って
お、張りがあってイイネ~ 今晩の酒の肴にしちゃおうかな!!へへ♡
なんてしてしまわないだろうか。
もしそうなら私を同じ運命をたどることになる・・・笑
えぐっ エグイ 臭い だけ?!
お得な買い物をしたときは気分がいいものだ。
冷蔵庫からホヤを取り出すまではニヤニヤしてたに違いない。
が、、
包丁を入れたとたん (´・ω・`) ん!?
パカっ
あれぇーーーーーーー(笑)。
しかし異臭がするわけでもない、そりゃそうだ、数秒前まで生きてたんだ。
気を取り直し、排せつ物や内臓を取り除き、身の部分を食べてみる・・と・・
ぐえぇえええぇぇぇぇぇ
まずひと嚙みでエグさが広がる。
そしてガソリンのような臭いが鼻腔を貫く。
いやしかしツ!!ここからホヤの甘味が追いかけてくれば、いけないことはないぞ( ゚Д゚)
・・・・・・・と思ったが
追いかけて来ることはなかった。
ホヤの生命力は強い。塩水に入れてやればパンパンに。
彼らの生命力が強いことは、スーパーの割引シールが張られた状態でも生きていることから推察できる。消費期限が当日になるまでには水揚げから4~5日は経っているはずだからだ。鰓(エラ)呼吸なので水がなければ呼吸もできないだろうにタフなやつである。
またなぜ生きているかが分かるかというと、3%ほどの塩水に浸けてやると、しわしわホヤも失った水分をグングン吸い込み張りが戻ってくるのだ。
生命力すごいぞ!
しかしホヤはボロボロだった
水中にいられない環境はホヤにとっては過酷そのもの。
生きてはいるものの、彼らはボロボロ。エネルギー使い続け、老廃物質をため込んでいく。それがホヤを不味く変えてしまう原因だ。
時間が経つにつれ、どんどん味はなくなっていく。
まるでトウモロコシや枝豆のようだ。
ホヤは鮮度が絶対なのだ
パンパンに張りがあるというのは、必ずしも美味しいホヤの選び方にはならない。「口の先端が黄色いサンマが美味しい」が機能しないのと同じだ。
しわしわで瀕死のホヤを、塩水の術で見た目だけパンパンにして売られているかもしれない。
正しい選び方は、活き活きした赤い色!、ツヤツヤ感!、疑い余地のない新しい感! であろう。
さらに旬の夏にしっかりと選べれば美味いホヤが食べられるはずである。
生産者からの産直品も新鮮なものが多い!
剥き身のホヤもある
「近所のスーパーのは古くてまずいよー」という人は殻付きは諦めて、「剥きほや」にしてみてはいかがだろうか。鮮度のよい殻付きホヤには及ばないものの、エグくて食べられないという事にはならない。
水洗いして適当な大きさに切るだけで簡単だ!
冷凍ホヤが抜群の鮮度感、これでいいじゃん
時期はずれの冬にホヤをどうしても食べたくなって、先日、「冷凍のお刺身ホヤ」というもの購入してみたところかなり美味しかった。正直、冷凍なのであまり期待していなかったが、甘く肉厚であり、あの嫌な臭みはなかった。ハズレがある生より、安定してうまい冷凍のほうが安心で簡単だった( ゚Д゚)
親切にも手作り感のあるレシピと説明書が付いていて、「美味しく食べてもらいたい」という感じが伝わってくる。
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