苦いサザエのつぼ焼きにしない方法は一度ボイルか?!
「サザエのつぼ焼き」は小さい頃から苦くてあまり好きではなかった。ずっと苦いと思っていたが大人はそれでもウマイと言うので、自分の舌がまだ子供なのだと思っていた。
しかしどうだろう、大人になった今、、、、、
ふつうに苦いではないか!ウマくないよ!ちょっと苦すぎて貝の味に意識など向かない!
刺身で食べると苦味など全くないのに、なぜあんなにもつぼ焼きで苦味がでるのか、いったいどこが苦味の原因なのか今回は突き止めてやろうとしたところ以外な結果になった。
どこが苦いのか実験することに
まず、全体。
岩にひっいて歩く足の部分、ここは筋肉なので除外してもいいだろう。
そして足から上を3つに分けた。
はかまと呼ばれる「ヒモ」、胃やら腸やらの「消化器官」、末端の「生殖腺」
分けてみたわけだが、苦いと言われる「はかま」もしくは「消化器官」のどちらかではないかと内心疑っている。
生殖腺の色がクリーム色と緑色があるが、オスがクリーム色でメスが緑色なのだ。
茹でてみたが
消化器官もあるため生で食べるわけにはいかないので、ボイルして食べ比べてみることに。
うーん、 食べたいと思えないぞ。 身と一体であるからなんとなく食べていたけど、あらためて貝の内臓単品だと食欲が沸かないな・・
とはいえここまでやったのだから食べてみよう
まずは、ヒモ
うん、、 全く苦味なんかないね。やっぱりね、たぶん苦味を吸っちゃっただけなんだ。濡れ衣じゃねーの?
続いて 消化器官もろもろ、、
どうせこいつで決まりでしょー
うん、、 あれ、、 苦くないな、おかしいな。そんなはずは、、 たまたまか?
もう一ついってみるか。 (´~`)モグモグ
あれ、、 全く苦くないぞ!
最後に 生殖腺
いやこれは苦くないでしょ、どれどれ、
うん 苦くないね!! やっぱりね! 緑もクリームもね!
苦味成分は水に溶け出てしまうのか?!
この実験で答えがでると思っていたばかりにがっかりしてまった。
ただ、つぼ焼きは貝の中の水分のみで茹で上がるのに対して、たっぷりのお湯で茹でてしまったことが原因ではないかとは予想できた。
そしてそう仮定するなら、この苦味は水に溶けでてしまうんじゃないかと推測できる。
だからつぼ焼きは全体に苦味が回り、一方でボイルは苦味がお湯に溶け出して苦くなかった。。。 と。。
じゃぁ 「つぼ焼き」と「ボイル」で比べてみよう
「どこが苦いのか」がテーマであったのに脱線してしまった気もするが、もう試すしかない。
ボイル!!
たっぷりのお湯にサザエ1個!
つぼ焼き!!
トースターへ!
いやこれはもう、そうじゃん
しばらく茹でていると、お湯に色が出てきた。
2枚貝のあさりやしじみなどは白く白濁してくるが、なんか茶色いよこれ!
もし、苦味がお湯に溶け出ているならこのスープは苦いんじゃないか?
ということで味見・・・
うん、、、 苦い!!!!
サザエ1個に対して、1.5L くらいの水だけどしっかり苦い! 恐るべし!
食べ比べる
醤油1、みりん1、酒0.5 で作ったタレを入れて実食~!
んん! 明らかにボイルの方は苦味がマイルドになっている。
全く苦味がないわけではないが、断然食べやすい。 3分の1程度になったんじゃないかという印象だ。
そしてトースターサザエは苦い! 期待通りの苦さで嬉しい! タレをなめただけで違いは明確にわかるほどだ。
苦味は水に溶けだすんだす
「サザエのどこが苦いのか」 から→ 「苦味は水に溶けだすのか」になってしまったが、苦味が水に溶出ることが判明した。
今回のボイルが、最初の内臓だけ茹でた時に比べ苦味を感じたのは、やはり殻付きだったからではないかと思う。 むき身でやれば同じように全く苦味はなくなるかもしれない。
苦くないサザエのつぼ焼きが作りたい人は一度ボイルしてから、仕上げとして焼くと、通常よりは食べやすい「マイルド仕上げのつぼ焼き」が作れるだろう。
次回はむき身の焼きで苦味の場所を突き止めてやるぞ(゜-゜)
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